じゃがいも

#馬鈴薯 生産者Story|北海道美幌町|

  • 特別農法

じゃがいもは窒素があると苦い。
窒素が残らないないようにコントロール。

馬鈴薯農家の高橋さんと鈴木さん

不屈の精神で新しい農業に取り組む
高橋さん・鈴木さん

美幌町の広大な土地で、ICTを活用して馬鈴薯栽培をされてる高橋さんと鈴木さんを紹介します。人だけで、広大な土地の肥培管理をおこなうのは至難の業。管理が適切にできるよう、いち早くICT農業に取り組まれたそうです。「ICT農業が楽しい」と日々新しいことにチャレンジされているのが印象的でした。

ICTとは

ICTとは、情報通信技術のこと。Information and Communication Technologyの略です。

30年前から当量計算による土壌診断を開始

13年くらい前からICT農業に取り組んでいます。はじめは、GPS。その後、精度を上げてるためにRTKを採用しました。

RTKとは

RTKとはリアルタイムキネマティック(Real Time Kinematic)の略で、「相対測位」と呼ばれる測定方法のひとつです。RTKは、GPSより精度が高く誤差は数センチメートル内と言われています。

肥料の量が余ることなく、恐ろしいくらいぴったり。

使用しているICTで、全国的に有名なのはXARVIO(ザルビオ)。ザルビオは、衛星情報を使って植物の色を見て肥料の量をマップを作って部分部分でコントロールします。手前の方が人間の目で見たら濃く見えるが、衛星情報でNDVI(正規化植生指数)の数値を見ると手前の方が薄く出てきます。ザルビオは、スプレーヤーの散布量(5段階ぐらいの数値)をコントロールできる‼

どこに何をどのくらいやるかは経験値が必要だが、ザルビオは進んでいて散布量を自動計算してくれる。

以前は、別会社(スペースアグリ株式会社)のものを使っていましたが、自分で数値を入れなければならなかった。例えば、10メートルスパンでメッシュを切るんです。ブロックごとに衛星情報から数値化したデータでメッシュ化して肥料をコントロールできる。2018年からやっている。ある程度機械がやってくれるがやり方がわからない人も多い。

作成したマップをトラクターのGPSに読み込みVRSマップを有効にしてタスクをONにして、その場所に行くと勝手に散布が始まります。1度散布したところは勝手にシャットアウトし、機械がマップを塗りつぶしする。それで計算すると、肥料の量が余ることなく、恐ろしいくらいぴったり。

ムダを抑えた【計画的農業】

GPSでエリアマップをはっきりしておくと資材のムダもなくなる。最初から圃場をパーテーション切って計画的にムダなく。

今までの農業は事後報告の農業でした。私たちは、近所の人で会社を作ったが、最初からGPSで工程計算したマップをみんなに配布しています。そのため、肥料を撒きすぎたとかない。

肥料は、土壌分析をベースにおこなっている。

はじめから順調であったわけではない。小さいサイズの芋しか穫れないこともあった。
カルシウムを増やすと味が良くなる。でも、カルシウムをやりすぎて病気になって失敗したこともある。いろんな努力をしてきた。

わたしは、いろいろ工夫してやるのが好き。芋の土は、粘土でこなれが悪い。トラクター作業のロータリーをゆっくるかけると土がこなれるが、燃費が悪くなる。ゆっくりかけるか速くかけるか、どこでシフトチェンジするか。今はログが残っているからトラクターに乗るだけでできる。誰が乗ってもプロの運転を再現できる‼

今、やっていることが面白く楽しい‼

鈴木さん:手間がかからないよう無理なくやっていきたい。最初は土壌分析を信じられなかったが、だんだんわかってきた。

高橋さん:私たちはICT農業をほかより先にやっているので、失敗する。麦がだめで、ビートもだめだったことがある。自分が3ヶ月前に思っていなかったことを、今やっているのが面白い。楽しい。

馬鈴薯農家の土壌
教えて! じゃがいものこと

エネルギー源で、ビタミンCやカリウムが豊富な、体に良い野菜です。

栄養エネルギー源になる「でんぷん」、風邪予防や肌の調子を整える「ビタミンC」、体内の塩分を出して体のバランスを保つ「カリウム」を含みます。

じゃがいもは、パンや米に代わる主食として、多くの国で大切にされています。

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この記事を書いた人

食べたときに”こころ”に伝わるエネルギ-のある野菜を作りたいと40年以上、農業に携わってきました。
そんな野菜を作れるよう私たち生産者は、真摯に取り組んでいます。
私たちが心を込めて「幸せ」と「まごころ」を感じる野菜を作りましたので、ぜひ食べて頂きたいと思います。

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